借り入れで運転資金や設備資金ってよく話には出ると思いますが、
そもそもどういったものか知っていますか?
実はそういったことを考えずにただ銀行の言う通りに借りてしまっては
返済が苦しくなってしまうことがあります。
いくら稼いでも稼いでも、お金が貯まらない、、、といったことも・・・
あなたはちゃんと借り入れの種類を理解して、お金を貯めていますか?
運転資金の借り入れとは?
運転資金とは日々会社を運営していくにあたり、必要な資金となります。
なぜ、その日々運営して行く際にお金が必要となるのでしょうか。
その代表的なお金が必要になる理由して、物を仕入れてお金を支払いますが、
それが在庫になりそして売れて、売れたお金が入ってくるまで追加で仕入れたり、
経費を支払ったりするお金が足りないので、借入を行うというものです。
赤字の時に発生すると悪い意味の運転資金なので借りにくいですが、
売上が順調に伸びている会社であっても売上金が入金される前に
大量に物を仕入れて売る準備をする運転資金が必要となるため、
前向きな資金として借りやすいです。
運転資金の借り入れの場合、5年前後の借入期間となります。最大では7年くらいでしょう。
新事業に対する運転資金の借り入れの場合は事業が上手く軌道にのるまで
お金の負担を減らすために返済期間をできる限り長くすることをお勧めします!
運転資金を3年という短いスパンで借り入れることにより早くお金を返して
支払う利息を少なくしようと思うかもしれません。
それはそれで一つの経営判断となりますが、世の中の移り変わりが激しいので、
もし急変にして返済ができなくなったら、借り入れの返済期限を延ばさなければならなくなり
銀行からはお金を借りることができなくなってしまうかもしれません。
気を付けてください。
それなら、いっそのこと返済期間を長くとり、お金を貯め、
お金が貯まって投資するものもなくどうしても余ったならば期限が来る前に
返済すればいいだけです。
(なお、期限が来る前に返済すると手数料や違約金がかかる場合があるので、契約書はちゃんと確認しましょう。)
設備資金の借り入れとは?
設備資金の方が分かりやすいかとおもいます。
設備資金とはその名の通り、設備を買うための資金です。
大きな設備を導入するためには通常手元の資金では足りません。
それを補填するために借り入れをします。
ちなみに設備とは、建物や車や備品など資産に計上されるものをいいます。
設備投資の借入期間は10年前後と、運転資金よりも長めに借り入れることができます。
理由としてはお金を返すための基となる資金は投資していきなり発生するものではなく、
長い目でお金がうまれていくからです。
ただ10年前後と書きましたが、10年を超え法律で決められている耐用年数
(その設備が使える期間)まで借入期間を延ばすこともできる場合があります。
(例えば、貸し出すために購入する物件(収益物件)のために借り入れる場合、
30年で借り入れができたこともありますよ)
設備資金は運転資金とは違い大きな金額になることが多いので、返済額も増えます。
その増えた返済額をその投資でちゃんと賄えるのかをシミュレーションすることが大切です。
またそのシミュレーションについても想定通りに行ったという一つだけものだけではなく、
想定通りにいかなかった場合(最悪ケース)についても考えましょう。
事業はすべて上手くいくわけではありません。
想いは熱く! 計画は冷静に! を合言葉に。
運転資金と設備資金、どちらを借りた方が良いってあるの?
では、どちらで借りるのがいいってあるのでしょうか?
一つの答えとしては、それぞれにあった使い道で借りてください、ということです。
銀行が気にするのは何故それを借りるのか、使い道は何かということです。
使い道=資金使途の重要性は下記リンク先も参照してください。
元銀行員税理士が語る。借り入れをするなら、この2つだけは押さえなさい!
ただここで1番注意して欲しいことがあります!
それは設備資金の借り入れなのに、運転資金の借り入れ並みの借入期間である
3-5年などの借入期間で絶対に借りないでください!
設備投資の場合、その投資の回収が長期に渡ることが多いので、
資金が回るよりも返済金額が多くなり、資金繰りが悪化します。
いやいや、そんな設備資金の借り入れを短い期間でするわけないよ!
と思っているかもしれませんが、利益が出ているのにお金がなかなか貯まらないなって人は、
このお金の使い道と返済期間が合っていないことが多いんです!
あと金利についてです。
借入期間が長いほど銀行のリスクは高まるので、金利は高くなることが多いです。
しかし高いからと言って設備投資なのに短い期間で借りようとは思わないでください。
目先の金利だけ見ると短い期間の方が安くなるかもしれませんが、
資金繰りについては逆に悪化する場合があります。
どちらが良いかはその場合に合った資金繰り表を作成し、シミュレーションを組んでみても
面白いかも。
まとめ
資金の使い道と借入期間の関係の重要性について書きました。
自分の会社は大丈夫かな?と少しでも思うのならば、一度見直してみてください。
新たな発見とともに、資金繰りがとっても楽になるかもしれませんね!
記事を最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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