確定申告

節税対策は第一歩!積み重ねが大切なんです

年が明け個人で確定申告をする人もそろそろ準備をしてきているころかと。

 

法人も個人も申告の際に気になるのは節税対策です。

 

節税で良い方法はないの?

ってよく聞かれる質問です。

 

そんな人たちにオススメの簡単にできる節税対策をお伝えします!

 

落ち葉

 

節税対策は積み重ねで拾いきることが大切

税金の知識がいらず誰でもすぐにできる節税対策があります。

 

それは少ない金額でも積み重ねてちゃんと経費を拾いきることです。

 

いやいや、ちゃんと車も経費にいれているし、自宅の家賃も経費に入れているよ!

 

とすでにいろいろな節税対策をしているかもしれません。

 

 

ですがちゃんとすべての経費を拾いきれているって自信をもって言えますか?

 

 

たとえば取引先と立ち話をした際にお金を出した自動販売機のお茶は経費にしていますか?

 

毎月個人口座から引き落とされているお金で実は事業で使っていた分というものはありませんか?

 

 

自動販売機については金額が少なくレシートもでないので経費にしている人が少ないです。

 

またレシートが出ないので経費にできない、と勘違いしている人もいました。

 

レシートが出る出ないで経費にできるかどうかが決まるのではありません。

仕事として使ったもの、売り上げを生み出すために使ったものが経費になります。

 

レシートが出ないものなら出金伝票などで記録を残してレシートの代わりにすれば良いのです。

(自動販売機の経費で漏れやすいのは建設業ですかね。。。

現場にお茶の差し入れをする際に自動販売機でお茶を購入する人が多いからです。

忘れずにレシートの代わりに出金伝票を書くため財布に出金伝票を忍ばせておきましょう!

それを書くのがどうしても面倒ならコンビニで買いましょう!)

 

 

他にもレシートがなく経費にできるけれど忘れやすいのが

「冠婚葬祭」、「電車やバスのキップ代」です。

 

冠婚葬祭として取引先の結婚式、お葬式、出産祝いなどに参加したり現金を贈ったりするかと。

 

それってレシートは出ないですが仕事に関係するものなのでちゃんと経費になりますよ!

(結婚式ならおめでたいことなので勢いでレシートをください!とお願いすれば

レシートはくれそうですがお葬式は間違いなく言えません!笑)

 

また今はSUICAなどのICカードが主流となっているため券売機でキップを買う人は少なくなって

いるかもしれませんが、たまに電車に乗る人はキップを買っている人もいるのでは?

(バスはキップではなくお金を払っているだけですが)

 

それもちゃんと経費になりますので経費として拾いましょう。

 

 

ちょっと変わった例としては建設業や不動産業に多いキックバックです。

キックバックとは簡単にいうと紹介料です。

 

これはもらった本人は売り上げとしたくないからレシートを発行しませんが

経費にしたいのなら出金伝票を書いて記録に残せば経費なります。

 

なおキックバックには他にも論点があるので下記記事を参考にしてくださいね。

キックバックは悪魔のささやき。安易に選択すると大変なことになりますよ!

 

また個人口座から引き落とし続けられているけれど

実は事業として使っていたものの費用だったということも少なくありません。

 

これは金額が少ないからまあいいやということで放置されているものが多いです。

 

そういった経費って意外と多いので自分の個人口座の1行1行を一度見直してみてください。

 

 

あれ、、、これもそれもそうだっていうことも。。。

 

 

今まで例であげたものは決してひとつひとつ多い金額のものでないかもしれません。

 

たとえば自動販売機のジュースって1本150円くらいですしね。

 

でもそれを積み上げていくと数万円やひょっとしたら数十万円にもなるかも。

 

ジュース1本150円。取引先の分を購入して3本で450円。

それを経費にすると税金は約135円安くなります(会社、税率30%)。

 

あなたは現金135円をどぶに捨てますか?

 

 

経費をちゃんと拾いきらないとデメリットも、、、

面倒だからそんな細かい金額を拾いたくない!

という考えもあるかもしれません。

 

でも拾わないでおくことにより困ったことになる可能性もあります。

 

それは会社のお金を経費として銀行口座から引き出して使用しているけれど

経費清算を行っていないケースです。

 

 

というのも経費精算せずに銀行口座から引き出すと

帳簿上何に使ったかわからない現金が会社に残ってしまうこととなります。

 

 

分かりやすくいうと、

 

銀行口座から1万円を引き出すと現金として会社に1万円が残っている状況になります。

通常ならばその1万円は経費で使うために引き出しているため、その1万円に見合った

レシートがあるはずです。

しかし経費を全て拾えずお金は払っているのに経費としないものがあると

現金だけが残ってしまうということが起こります。

 

これを繰り返してしまうと実際に存在しない現金だけが積み上がってしまい

会社の場合「役員貸付金」という税金上、また銀行取引上も良くないものを

発生させてしまうかもしれません。

 

「役員貸付金」については下記でまとめていますが

どこにあるか分からない現金を作ってしまうことだけはやめましょう。

元銀行員税理士が語る決算書はまずここをチェックして!

 

 

 

節税だけじゃない!経営判断にも効果が!

経費を積み重ねて拾いきると節税として役に立つだけではなく

経営判断としても役に立ちます。

 

というのもちゃんと拾いきることにより数字の毎月の比較や前年との比較が

簡単にできるからです。

 

もし去年はちゃんと経費を拾っていたのに今年は面倒だから経費を拾わないと

どうでしょうか。

 

たとえば実際には多くの交際費を使っていたのに今年はなんだか去年に比べて使っていないな。。。

もっと使える! よし飲もう!

となってしまいムダに浪費してしまう可能性もあります。

 

また会社の経営状況をグラフで見える化した場合で昨年と比較したり、同業他社と比較したり

したときにおかしなグラフになるかもしれません。

(グラフの大切さはこちらを参考にしてくださいね)

とってもわかりやすい!比率×グラフで会社の経営状況を見える化

 

正しい経営経営判断ができなくなることもあります。

 

なので節税対策だけではなく経営判断の材料として会社の会計の数値が使えるように

ちゃんと経費を積み重ねて拾い切ることにしましょう!

 

【編集後記】

今日は仕事初めでした!

 

頑張って早く帰ろう!そしてジムに行こう!

と思っていたのですがこまごまとしたことが多くちょっと遅くなってしまいました。

 

やっぱり仕事は段取りが大切ですよね。

あとこまごまとしたものに引きずられないように仕事を整理していかなきゃな!って

再認識しました。

 

2018年も頑張ります!

 

ピックアップ記事

  1. 税理士開業してやっておいた方がよい3つのこと〜独立して1年がたちました!〜
  2. 社長のためのスピード仕事術 いかに仕事を早く手放すかを意識する
  3. 「必須!」初めての借り入れを考えている人のこれだけは!チェックポイント
  4. 外注費を給与だ!といわれないための注意すべき4つのポイント
  5. 無形のサービスを有形化して価値を出す

関連記事

  1. ガイドブック

    確定申告

    税務調査きますよ、これではベスト3!税理士が語る確定申告はここに気をつけろ!

    確定申告を進めている人も多いかと。(私のてもとにも次から次へと確定申告…

  2. 売上ずれ

    税金

    税務調査の豆知識!こういったことには気を付けよう!

    前の記事で税務調査について書いたので、その…

  3. 申請書
  4. お金返却

    確定申告

    確定申告書で還付金がでたら気をつけたい3つのポイント

    確定申告がそろそろ終わりホッとひといきしたころですか? それともあと2…

  5. ゼリー 固める

    確定申告

    確定申告の損益はその年でちゃんとかためる、ごまかさない

    確定申告期間は2月16日から3月15日までなのでそろそろ確定申告の準備…

  6. 会社設立

    現物出資で資本金を増やせます!お金がないときの裏ワザ⁈

    資本金ってお金と言葉に入っているからお金(現金)でしか資本金を…

最近の記事

  1. 2023年
  2. ケーキ
  3. サービス
  4. 行列

今日の注目記事

  1. 消費者金融
  2. チェックポイント
  3. 謝る
  4. 保存
  1. チェック

    決算書

    元銀行員税理士が語る決算書はまずここをチェックして!
  2. 借り入れ

    手形割り引きできるようにいざというときに備えて枠を作っておこう
  3. セミナー

    セミナー

    必見!ミスを防ぐ方法!少しでも違和感があったらチェックをすること。
  4. ローン契約書

    借り入れ

    借入を考えている人はまず読むべし。お金の使い道から分かる!ちょうど良い借入方法っ…
  5. 電卓と数字

    借り入れ

    自分で会計業務をすると借り入れが有利に進んだり色々とメリットがあるかもしれません…
PAGE TOP