日本だけではなく海外とのとりひきを増やして仕事をしていこうというひとは多いです。和食のブームもありますし日本の伝統品を海外で販売するという動きも活発になってきています。
日本のものを海外へ、という動きの逆で、海外のものを日本で売る動きもあいかわらず多いです。ちかくのスーパーの食材も海外のものが多いですよね。
あなたも海外のものを日本に輸入するときことがあるかもしれません。日本ではあたりまえの月末にしめて翌月の末日に代金を払うということがこの輸入ではできないことがあります。
そんなとき登場するのがL/C。 でもL/Cは注意しなきゃいけないことがあるんです。
L/Cとはなにか
そもそもL/Cとはなんでしょうか。
L/Cとは信用状のことです。これがどう輸入のときにからんでくるんでしょうか。
つうじょうものを輸入するときのやりとりは上図のとおり、まず輸出するひとが商品を船積みします。
そうすると船会社から船荷証券という商品の運送を引き受けましたよ!という船荷証券という書類をうけとります。
輸出するひとがその船荷証券を輸入するひとであるあなたに渡します。というのもこの船荷証券がないとあなたは日本についた商品を船会社からうけとることができないからです!
あなたは船荷証券をうけとり船が日本にとうちゃくすることにより無事に商品をゲットできるのです。
でも日本ならまだしも国が違うと輸出するひとにとっては輸入するひとはちゃんとお金を払ってくれるのだろうかと考えるからお金は先払いしてもらいたいし、逆に輸入するあなたにとってはお金を先払いしてしまうと商品がちゃんと届くのだろうか不安になります。
(日本でももちろん不安ですが、海外よりはじっさいに商品を発送してくれる人を見にいきやすいですし、帝国データバンクなどの調査や銀行の調査もしやすいです。)
輸入したいのがあなただとついつい立場が弱くなりお金を先に払わないと商品を輸出してくれません。。。これではあなたは輸入できません。
そんなとき使えるのがこのL/Cというもの。
この輸出するひとと輸入するひとの間にそれぞれの国の銀行が仲介にはいります。
輸出するひとが商品を船積みして船荷証券を船会社からもらいます。ここまでは一緒です。
その船荷証券を輸入するあなたに直接渡すのではなく、輸出する国の銀行に船荷証券を買い取ってもらい代金をうけとることができます。
その輸出する国の銀行はその船荷証券をあなたの国の銀行に買い取ってもらい代金をうけとります。
そしてあなたが自分の国のいつもの銀行にいって船荷証券をお金で買い取り、商品をうけとりにいくのです。
輸出するひとが輸入するひとのとおりに輸出してくれたら輸入国の銀行が船荷証券を買い取りますよ!という信用状を発行するのでこの取引を信用状取引(L/C)といいます。
輸出するひとは輸出したらすぐにお金をうけとることができるため安心して商品を送ることができるのです。
あなたとしては信用力がなかったとしても銀行が保証をしてくれるため、輸出するひとが安心して商品を送ってくれることから輸入取引を大きくすることができ、業績をのばすことができるのです。
船荷証券をうけとるお金をどうやって用意するか
あなた商品を船会社からうけとるときには船荷証券というものが必要になります。
でもその船荷証券を銀行からうけとるときにはお金を払う必要があります。てもとにお金がじゅうぶんあるならそのてもとのお金ではらうことができます。
しかし輸入した商品を売ったお金でその代金を払いたいなと考えることが多いはず。
そうなるとお金がいちじてきに足りなくなるのです。
資金繰りが苦しくなりそうなら銀行にまってもらう
船荷証券をかいとるお金をてもとのお金で払うことにすると資金繰りが苦しくなることがあります。とくに取引を拡大傾向にあるときは以前に輸入した商品を売ったお金では足りなくなることも。
そんなときお金を払うのをいちじてきに待ってもらって船荷証券をうけとりましょう!
銀行には輸入した商品を売ったお金で船荷証券をかいとったときの代金を払うことを約束させるのです。
とうぜん銀行は輸入した商品で売った得たお金で船荷証券の代金を払うことをそうていしています。なので、ちゃんとどんな商品を輸入して、どこに売って、どうお金を回収するのか、そのお金を回収するのはいつごろなのか、と伝えることにより銀行に待ってもらえます。
L/Cは輸出するひとがすぐに現金化することができる輸出するひとに有利な取引です。
でも輸入するあなたも銀行にいちじてきにお金を待ってもらえることができれば、その輸入により業績をのばすことができるチャンスになります。
銀行も輸出入取引にからむことができそこで収益をえられるので積極的に話にのってきます。(銀行にとっても輸出入取引は良い収益源なんです。)
銀行と良い関係を築き、L/Cをおこなうことにより業績をのばしていきましょう!
【今日の気づき】
今日は外出がなく、いちにち事務所で決算作業とお客様の事業計画をつくっていました。
事業計画をたてるときはついつい良い計画をたてすぎてしまうことがあります。
現実的ではなく机上の空論になりやすい、あなたの希望がはいりやすいです。
前向きな目標をたてることはとても重要なことです。でもそれを過信した資金繰りはすごく危険なこと。
前向きな目標をたてるとともに、もしダメだったら、、、ということもふまえた資金繰り、資金計画をべつに作っておくことも大切になります。