借り入れ

借り入れには支店登記が必要なのか?店舗出店のための銀行対策

本社とは違うところで店舗を出して拡大していこうと考えているかもしれません。東京都内で店舗をだすとなると借り入れの金額も数百万円ではなく、1,000万円をかるく超える金額で出店!となることも。

本店と違う場所での店舗出店費用を借りたり、出店後の運転資金を銀行から借りるときに気をつけなければならないことがあります。

それは銀行や信用金庫、信用組合などどこから借りようとしているかです。とくに信用組合から借りる場合は注意が必要!

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お金を借りるには事業実態と地方税の申告が必要

店舗出店となるとつうじょうお金を借りるところはいつもお金を借りるときに利用している本社近くの銀行でしょう。

しかし本社から離れた場所で出店するさい、いつもと違う銀行と付き合って取引銀行を増やしたい、店舗の近くの銀行が便利だからその銀行からお金を借りたい、という希望もあります。

(あとはいま付き合っている銀行は渋いからもっとお金を貸してくれる銀行が良い!ってことも。銀行によっても、支店によっても、担当者によってもお金を貸すスタンス(イケイケかシブい)かがまったく違います。。。)

本社とは違う都道府県で店舗出店し、その地域の新しい銀行からお金を借りるには今までとちょっと違い気をつけなければいけないことがあります。

(本社と同じ銀行なら既に取引があるのでそんなに心配しなくて大丈夫です)

それが事業実態と地方税の申告があるかです。

まったく取引がない会社にお金を貸すときに怖いとかんじることのひとつにお金を貸したとたんに逃げられるかもしれない、ということがあります。(僕が銀行員時代、じっさいお金を貸したとたんに逃げられたことも、、、この話は別の機会で。)

そのときに大切なのは事業実態があるか、です。本当にその場で事業を行っているのか、名前だけではないか、ちゃんとお金が返してもらえる事業ができているか、などなど。

事業実態がちゃんとないとお金が借りれません。

また事業実態とともに、税金をちゃんと払っているかということも重要です。

それを確認するための資料として地方税(都道府県、市町村)の申告をしているかがあります。たとえば本社が埼玉県で東京進出のため東京に店舗を出した場合、埼玉県と東京都の両方に地方税の申告が必要となります。(細かくいうと埼玉県は市町村も)

事業実態がある場所すべてに申告をして、税金を払わなければならないのです。

(店舗出店のさいはこれから出店するため地方税の申告は必要ありませんが、出店したあとの決算では地方税の申告が必要)

事業実態はあると思いますが、地方税の申告を忘れていることもあるので忘れないでくださいね!

支店登記がないと信用組合から借入できない

事業実態、地方税の申告だけで良いのが銀行や信用金庫、保証協会です。

しかし信用組合の条件はもっと厳しく支店登記が必要となります。

信用組合はほかの金融機関よりも地域のために!組合員のために!というところなので条件が厳しいのです。

 

(銀行、信用金庫、信用組合のもうすこし詳しい違いは↓です)

 

信用組合は小さな金融機関なのでそんな小さなところとは取引しない、という考えならば良いですが小回りがきくところとひとつは取引しておく、ということだったら良い金融機関です。

ではこの支店登記ってなんでしょう。

その名の通り、支店を会社の登記と同じように法務局(国)に届け出て謄本に載せることをいいます。

支店登記しなければ支店が出せないのでは? 出店できないのでは? と考えるかもしれませんがそんなことはありません。

支店登記をしない店舗は営業所という扱いとなり、営業はできるのです。

(支店でも、営業所でもどちらも地方税の申告は必要です!)

 

ほかには支店登記はこういったときにすべき

支店登記しなくても営業所として店舗を出店できるから支店登記する必要がないでしょ?

ということを思いますよね。

そうです、支店登記する必要ってあまりないのです。とくに中小企業であれば。

支店登記が必要なときは信用組合からの新規借り入れをする以外にはあげるとしたら、、、

公共事業の入札、取引先からの要望などから支店を登記して公的な書類である謄本で支店実態を確認されるため

さまざまな契約を支店単位の責任で行いたいため

ということがあげられます。

でもいってしまえばそれくらい。

営業上どうしても支店登記が必要! という状況以外では支店登記には10万円前後の費用がかかるためオススメしません。 手間もかかりますしね。

【今日の気づき】

先日セミナーで、いま行なっている業務の流れを見直す機会を得ました。

まだまだ業務改善できることがたくさんあります。

業務にかける時間を少なくすることによりさらにいろいろなことにチャレンジする時間を作り出すことが大切です。

仕事に追われて気づけば深夜だった、、、と目の前の仕事ばかりではなくつねに先を見据えた投資を行うための時間作りも重要なんですよね。

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