すこしまえに過払い金請求などで話題になったアコム、プロミスなどの消費者金融ですが資金繰りが苦しいからといってそこからお金を借りようとはしていませんか?
お金は血液なのでなくなると会社は動かなくなります。どんなに黒字でもお金がなければダメなんです。なのでお金がどうしても足りないときはわらでもすがる気持ちで消費者金融から借りようとするかもしれません。
会社経営はきれいごとだけではないので絶対に消費者金融から借りるな、とはいいませんが借りるとなったらちゃんとデメリットを考えたうえで借りなければなりません。
ちなみに消費者金融というのはアコムやプロミスなど個人へ貸付を行う業種をいいます。ノンバンク(預金機能をもっている銀行ではない)といわれるリース会社がお金を貸すこともありますがそれをここでは除きます。
借りてはいけない理由
消費者金融からお金を借りようとはふだんは考えようともしません。しかしどうしてもというときがあります。そんなときは次のことは頭にいれておいてください。
金利が高い
まず借りてはいけない理由のひとつは銀行からの借り入れよりも金利がとても高いということです。たとえばアコムのカードローンの金利は3〜18%となっています。銀行のお金をかすときに金利が低いこの時代でこの金利は高いかと。(最低の3%はあまりないでしょう。銀行の金利は通常1〜3%(特殊な場合のぞく)くらいです。)
ちなみに質問するだけでAIが点数をつけてお金を借りれる金額と金利を計算してくれるJ.Scoreをやってみたところ金利が11.9%でした。。。
4月から予定の個人事業主として回答し、最初の質問だけなので入力状況は5%だからかこんなに高い金利です。個人事業主の開業はほんとうにきびしい世界なんだなと改めて感じました泣 金利も高いですが、借り入れできる金額が20万円とは、、、もちろんJ.Scoreはいろいろな質問に答えれば答えるほど点数があがる可能性があり金利も下がります。これがほんとうにより精度高くなると銀行員っていらなくなるかもしれませんね。
カードローンは総量規制という個人の借り入れ合計額が年収などの1/3までに制限されることになっています。アコムではその総量規制をなくしたビジネスサポートカードローンというのをやっています。こちらの商品だと制限はありませんが、金利は12%〜18%とすごく高いです。
金利が高いとその分お金が余計にでていきます。お金にいろはないのでできる限り安い金利で借りたい。元本の返済も、利息の返済もあり資金繰りがさらに回らなくなりそのためまた消費者金融から借りるという悪循環がうまれやすいのです。
金利はいろいろな手をつかってでも下げるべきかと。
銀行から借りにくくなる
これが一番問題。元銀行員からいわせると消費者金融から借りていることがわかるとお金を貸したくなくなります。消費者金融から借りている=他の銀行から借りれなかった=業績がとても悪い、別に大きな問題をかかえている。という図式が思い浮かぶのです。
銀行員に悪い印象を与えるのはとても状況としては良くないです。 お金を貸す、借りるというのは信用によってなりたっています。その信用関係が崩れるようなことになってしまうと借り入れができないです。
銀行は横並び主義です。ほかの銀行がやっているから大丈夫だろう、ほかの銀行がやっていないからダメだろうということがよくあります。(もといた銀行ではクールビズの導入は他の銀行が導入したからうちもやろうというものでした笑)
横並び主義なのは信用商売なのでババをひきたくないということもありますが、いちばんはメインバンクがお金を貸さないはおかしいという考えがあります。メインバンクはメインであるため他の銀行よりその会社の情報が手に入りやすいです。入金、支払口座もメインバンクにしていることも多いですしね。そのメインバンクが貸さないのは貸せない理由をメインバンクが掴んでいるんじゃないか、と他の銀行は思うのです。
逆にメインバンクに三菱東京UFJ銀行などのメガバンクがついているとある程度信用がある会社とほかの銀行から見られるのでお金を貸したくなります。お金を貸してくれるところから適当に借りるのではなく、ちゃんとどこの銀行からお金を借りるかはしっかり考えをもっておくべきです。 ご利用は計画的に。
消費者金融から借りやすくなる
これはあまり考えつかないことかもしれません。一度消費者金融から借りると「なんだ、こんな簡単なことなのか」と次に消費者金融から借りるときのハードルが低くなります。借りるのに慣れるのです。
資金繰りがつらくなったら楽だからすぐに借りよう、すぐ返せばいいんだしと。金利が高いからと言って最高金利は18%の年利です。たとえ500万円を借りたとしても1か月で返済すれば75,000円。急な出費ということだと楽ですし、なにより銀行にお金を借りるのを申し込んでゴタゴタいやなことを言われなくもなるのです。
消費者金融は最初の借り入れをするときのハードルの高さを知っています。なのでできる限り最初のハードルを低くするために最初の借り入れは金利0%や身近な金融機関ということをアピールするためのCMをするのです。(アイフルはチワワのくぅーちゃんが有名ですよね。)
消費者金融から借りるのってバレるの?
バレることが多いです。
消費者金融といっても個人だけではなく会社として借りることができます。
たとえば会社として借りたとすると会社の決算書で分かったりします。決算書の中にある内訳書とよばれる会社の負債の内容が書かれているところに消費者金融の名前があると一発で分かりますし、そこに記載がないとしても借入金をひとつひとつ確認して銀行以外から借りている、ということが追えたりもするのです。
では個人で借りて会社に貸したらなどうでしょうか。内訳書には代表者からの借り入れということでわからないかもしれません。
しかしそれ以外にもわかる方法として消費者金融はJICC(日本信用情報機構)、CICといった信用情報機関に加盟しお金を借りた人の情報を共有しているのです。ここに銀行が照会をすると履歴が見れます。たとえ延滞をしていないとしても消費者金融から借りているという情報だけで銀行は嫌がります。
もちろん照会するといっても銀行はあなたにことわりもなく勝手に照会をすることはできません。同意をとる必要があるのです。 この同意書は借り入れの申込書にさりげなく書かれていることが多いので見てみてください。その同意文があると照会ができます。
この照会以外で分かる方法としては資産家でもない人が急にお金を会社に入金したケースがあります。お金をあまりもっていないひとなのになぜ急にお金を会社にいれられるのか? 銀行はその点を聞いてくるのでちゃんと説明ができなければあやしまれて照会をとられてしまうかもしれません。
どうしても借りなきゃいけないとき
さいしょに書きましたが会社経営はきれいごとだけではないのでどうしても消費者金融から借りなければならない状況もあるかもしれません。
そんなときは決算書の内訳書に載らないようにするために年の途中でお金を借りて、決算がくるまえに返済をするのです。そうすると借り入れの残高は残りません。(信用情報機関には記録がのこるのでそこは防ぎようがないです。。。別の人で借りてもらってその人から借りるって裏ワザはありますが。。。)
【今日の気づき】
どうしてもある仕事のやる気がでないときがあります。そういったときは期限を設定し自分をあせらせるという方法もありますが、いやいやでもとりあえずその仕事をしてみるという方法もあります。
そうするとその仕事をやっているうちにアドレナリンがでていつの間にか仕事に集中できているのです。
これはスポーツジムで運動するときにも使える手です。疲れているときは面倒くさくてスポーツジムにいくのがいやになるときがありますが、とりあえずスポーツジムにいって筋トレをしているといつの間にかやる気が出てきます。
脳って不思議ですよね。