2018年4月1日の本日をもって税理士として独立開業しました!!
今回はその独立をした想いを書いていきます。
なぜ独立したのか
いま税理士業界は斜陽産業といわれています。
それは後継者もんだいやなどにより企業数がどんどん減ってきていることに加え、ITが進んだことで税理士顧問報酬といわれる費用が下がってきて競争が激化したことにより利益がとりづらくなったことも要因のひとつかと。
ネットで検索すれば月額の税理士顧問報酬が1,980円から!という広告もありますし、クラウド会計が進んできて税理士を使わず自分で会計をやるのも以前よりはハードルが低くなりました。
斜陽産業となればそれを目指そうとする人も減っており前年の税理士受験申込者数は約41,000人(前年比マイナス約3,000人)となっています。今年の税理士受験申込者数もきっと減ることでしょう。
そんななかリスクをおかしてまで独立した理由はなんでしょうか。
いちおう、200人規模の士業グループ会社の横浜事務所長としての地位はありましたし、年収もそうおうに安定していました。(でも銀行員の同期の方がもらっています笑 年収だけでいうと銀行員はすごいです!プレッシャー、ストレスもすごいですが。。。泣)
毎月の定額の安定した給与を捨ててまで独立した理由。
それは自分ですべてを決め、会社の看板がなくとも自分の力でどこまで社会の役に立てるか、そして社会に必要とされるかを試してみたかったからです。
今日から独立したのでこの日にかならずお金がはいるという確約はありません。病気や怪我をしたら1円もはいりませんし、満足したサービスをクライアントに提供できなかったら契約を即座に打ち切られ生活もできなくなるかもしれません。
それでも自分の力でクライアントにサービスを提供し、直接その結果がぜんぶ自分にかかってくるということを行いたいのです。
それによって、よりクライアントのありがたみ、お金のありがたみ、自分の価値をあげなければならないというプレッシャーを感じることができます。
ある程度のプレッシャーを感じることにより、成長も早くなります。人間はさぼることを覚えてしまうとそっちに流されやすいです。(少なくとも僕は流されてしまいます。。。)それをあらがうかのように成長していきたいのです。成長し、僕を必要としてくれるクライアントに価値を提供し喜んでもらえることが仕事のやりがいにつながると考えています。
また士業グループ会社にいて出世すると、より現場やクライアントから遠くなり管理者として社員を管理する立場となります。多くのクライアントには年1回の決算打ち合わせしか会えないのです。やはり僕はまだまだ現場にいたく、直接クライアントと色々な話をしたいのです。そのために税理士となりましたから。それも独立をしたひとつの大きな要因ですね。
事務所名とその由来
事務所名については会社の人にも内緒にはしてきました。 うーん、内緒にしてきた理由はこれといってそこまでないのですが少しでも前の事務所に貢献したく、また事務所に残る人に僕がやめることの不安を与えたくないってどこかで思ったからでしょうかね(事務所名はこれです!といいすぎるとこの人はもう前の事務所を捨ててしまった、心が完全に離れてしまったと。)
事務所名は「スパーティスコンサルティング会計事務所」といいます。
スパーティスってなに? 聞いたことがないな・・・ と思うかもしれません。
それもそのはず。このスパーティスというのは造語です。 sparkle(輝く)とnoticed(気づき)を合わせてspartice(スパーティス)と呼びます。
自分の名前である輝(ひかる)という字を入れたかったことにくわえてクライアントにどんなものを提供をしたいのか、という想いを込めました。
クライアントが経営する会社はただ毎日のことを精一杯生きるということだけではなく、将来へ輝く未来へワクワクしてもらいながら会社を経営してもらいたい、そしてそのために少しでも役に立てる気づきをクライアントに提供したいと考えました。
僕がクライアントの会社を経営することはできません。どんなに良くてもどんなに悪くても僕が経営するのでなく、経営者であるあなたが経営するのです。またその事業のことをよく知っているのは僕ではなく、あなたです。 僕が経営のなんたるかを教えますというのはおこがましい。
経営を教えるのではなく、二人三脚で一緒になってあなたの会社を成長させていきたいという気持ちです。その成長するためのきっかけとして僕がプロとして会計の数字をもってあなたに気づきをえてほしい。 あ、そんなことになっているのか。 そのままではダメだからこっちにいかなければいけないんだね。お!これはうまくいっているからこのままでいこう、などといったこと。数字は嘘をつかないのです。
コンサルティングと長い名前になるけれどつけた理由は税理士事務所や会計事務所だけだとどこかクライアントと遠くに感じるイメージがあったからです。(僕の勝手なイメージです) それよりももっとクライアントに近づいてクライアントの問題点や悩みに自分が一緒になって考えることにより解決してもらいたいという気持ちを込めてになります。
また事務所の名前をキメるとき、税理士事務所としての王道としてのフルネーム+税理士事務所で「中薗輝税理士事務所」というものも考えました。というのも税理士業を個人事業主でやるときは名前+税理士事務所としか登録できないのです。(なんででしょうかね、、、差別化させないため? 以前の税理士費用も全国統一で決まっていましたし。。。)
だからこの「スパーティスコンサルティング会計事務所」は屋号となります。お店の名前ですね。
お店の名前に自分の想いをこめて仕事をしていきたい。これも独立した良さでもあります。
どういう価値提供をしていきたいか
もちろん税理士として開業しているので税金のアドバイスなどのサービスは全力で行います。当然です。
今日お義母さんに聞いたのですが、お義母さんの会社の税理士のレベルにちょっとがくぜんとしました。(うちの奥さんの実家は創業70年を超える会社を経営しています。)
でもこの税理士の話を聞いているとまだまだ僕は活躍するフィールドはあるなと同時に安心もありました。税金のアドバイスは依然としてニーズはあります。ネットや本ではいろいろな節税や税金の本がありますが、自分の会社でどう使えばいいのか、問題はないのかというものがわかりません。そのサポートといった仕事はあるかと。
また一方的に話し続けるのではなく、クライアントの話を十分に聞いて、図やグラフ、例え話をつかい、難しい話ほどよりわかりやすく、より身近に感じてもらえるようにお伝えします。難しいことを難しいまま話すのは簡単。難しいことをいかに簡単に話すようにしていきます。
そしてひとつのこだわりとして僕が自ら直接クライアントの担当をしていきます。
え?そんなの当たり前じゃないの?
とあなたは思うかもしれません。
しかし、税理士事務所の大半は担当は税理士ではなくただの事務員ということも多く、所長の税理士は年1回かもしくは全然会ったことがないということがあります。(とくに税理士顧問報酬1,980円!などと格安でネット広告しているところに多いです。人件費を考えるとそこまで安いと十分なサービスは提供できないのは簡単にわかります。)
事務員だとクライアントからの質問に回答が遅くなったり、間違えてしまう可能性もあります。回答が遅いと経営判断も遅くなり会社としての損失があるかもしれません。それは絶対避けなければならないこと。僕が自ら1社1社本気で担当し、全力でたずさわっていきます。 もちろん、事務員が担当する方が税理士顧問報酬は低くおさえられますが、事務所の代表自ら担当すると高くなります。
税理士業の経営の王道として、多くの事務員を雇って多くのクライアントを獲得し、その事務所の代表はその管理に徹することがあります。それだと安い税理士顧問報酬でも十分な利益が出るのです。(まあ、事務員の給料も安いことが多いですが。。。)
なにがなんでも税理士顧問報酬は低い方がいい!という人もいるでしょう。それは止めませんし、それも経営判断です。
僕は僕自身が直接担当しているということに価値を感じてくれる人と仕事をしていきたいのです。この想いも独立した良さです。
【今日の気づき】
あっというまに独立記念日が過ぎようとしています。
時間がすぎるのはいろいろなことをやっているからという証拠でしょうか。。。
時間に追われず、自分の時間を十分確保して、好きな時間投資を行なっていきたいです。 1度きりの人生。せっかく独立したんですしね!