会社を設立した場合、悩むことの一つとしてどこの銀行の口座を開こうか、
というものがあります。
その銀行選びについては普段の利便性だけではなく、
借り入れなどを考えているなら会社の将来も見据えて選ぶ必要があります。
会社のそれぞれのステージでどう付き合っていくかが大切なんです。
銀行だけではなく、信用金庫、信用組合、、、 いろいろあってよく分からない。。
それぞれの会社のステージに合わせて銀行と付き合っていくって言われても
銀行選びって難しいですよね。
周りを見渡せば銀行がたくさんあります。
特に都心のターミナル駅近くだと何個も銀行の看板がたっています。
(東京駅中心なんて各都道府県中の銀行が集まっているので普段見慣れない銀行も多いです)
赤、青、緑、、、カラフルです。
またいろいろな銀行があるうえにどんどん合併をして統廃合しているので、
あの銀行の元は何銀行だったっけな。。。
あの銀行ってもうなくなったの!?
とわからなくなることが多いです。
(青い銀行は合併して短い銀行名になったので良かったのですが、
赤い銀行は合併してそれぞれの銀行名を引き継いだので長くて振込をする際や
銀行名を記載する際はちょっと面倒です。。。
アルファベット4文字の略称で振り込みができれば楽なのにな)
また○○銀行ってだけならまだ良いのですが、○○信用金庫、○○信用組合等、銀行とつかなくても銀行と同じような役割ができるところが数多くあります。
違いなんてわけがわかりません。。。
(キャッシュカードや通帳に載っているあのキャラクターが可愛い!って思い、その銀行を選ぶ人もいますよね。違いがが分からないならいっそのことその方がいさぎよいかもしれませんね笑
それもある意味、違いです。)
銀行の違いって何だろう
ではそれぞれの銀行にはどんな違いがあるのでしょう。
これは僕自身就職活動時、非常に苦労しました!
だってどこも同じような商品で違いが見えないんですもん笑
(まあ形のない金融商品なんで当たり前ですけれどもね)
よくある常套句である
「働いている人で選びました!」
で就職活動は無事成功し銀行へ就職ができたのは良い思い出です。
さて銀行ってどんな種類があるんでしょう。
みずほ銀行や三井住友銀行といったメガバンクと呼ばれるもの、それにりそな銀行も含めて都市銀行(全国各地に支店がある)と呼びます。
また、それぞれの地域に地方銀行(ちなみに所属している協会が違う第2地方銀行というものもある)があります。
それだけではなく、楽天銀行、ジャパンネット銀行等のインターネット専業銀行、
セブン銀行やらイオン銀行やらの小売業主導の銀行も含めた新興銀行もあります。。。
政府系の銀行である日本銀行、日本政策投資銀行もあります。(これらは特殊ですが)
さーて書いていてきりがなくなってきました笑
(多すぎるので合併が進むんですね。でも合併が進んでも銀行業は儲かるからでしょうか。
新しい銀行がタケノコのようにどんどんできてきます)
イメージはこんな感じです!
すべての色を分けようとしたけれど多すぎて逆に見にくいですね。。。
色使いのセンスが欲しいです!
また銀行以外に会社の経営するに当たり付き合いがありそうなのは
信用金庫、信用組合、日本政策金融公庫です。
信用金庫と信用組合は銀行とは違う法律で作られた非営利法人であり、
原則、これらの金融機関を利用するには組合員になる必要があります。
組合員同士助け合うのです。
また銀行とは違いどこの場所でも取引できるわけではなく、地域が限定されています。
その金融機関がある地域の人しか取引ができないのです。
そして銀行よりも規模の小さな会社を相手にしており、規模が大きくなると規則上取引ができなくなります。
(銀行は小さくても大きくても取引はできます)
信用金庫と信用組合の違いは信用組合の方がより小さい会社を相手にしていることです。
日本政策金融公庫は政府が100%出資している会社です。
銀行、信用金庫、信用組合とは違い預金機能がないため、基本的に借り入れ時のみに付き合えます。
設立した目的から民間の金融機関が貸し出しをできない会社にも貸す場合があり、
民間の金融機関を補完している役割を担っています。
(でも、民間の金融機関も貸し出しができるところに対して、民間の金融機関よりも低金利で貸し出しをすることも多いです。借りる側にとっては安く借りれればどこでもいいですが、
民間の金融機関にとっては民業圧迫ですね。。。)
オススメのステップアップ方法!
さて、それでは拡大志向にある会社を例にとって会社が成長していくに当たり
どんな金融機関と付き合えばよいのか考えてみましょう。
創業期
借り入れのことを考えると地方銀行、信用金庫、信用組合の口座をひとつと、
取引先の振込手数料が安くなる可能性が高いメガバンクをひとつ持っておきましょう。
(メガバンクの口座をもっている取引先が少なければメガバンクの口座はいらないかもしれません。ちなみに同一銀行であれば振込手数料が安くなるためです。)
IT企業、若手の企業との取引が多いならばネット銀行も視野に入れておくとよいです。
(地方銀行、信用金庫、信用組合のどれを選ぶかは支店やatm が近い等の利便性から選んでもいいです。
より規模が小さな金融機関の方が借り入れることができる金額は少ないが親身になってくれる確率が高いので会社の目指す方向に合わせて選ぼう。
規模の大小を確認するには、各銀行の会社概要にある預金、貸出金が分かりやすいです。
ちなみに横浜銀行の預金は13兆、貸出金は10兆です。
一方、同じ神奈川県の地方銀行である神奈川銀行の預金は0.4兆、貸出金は0.3兆です。)
また借り入れであるならば日本政策金融公庫もオススメです。
低金利かつスピーディに借り入れができます。
ちなみに創業期ではメガバンクは借り入れにおいてまったく相手にしてくれません。。。
創業期だと借り入れ額は多くても1,000万円~2,000万円程度ですよね。
ひとりの営業ノルマが何十億も張られている銀行の営業担当者にとって1,000万円の貸し出しも、
1億円の貸し出しも手間はあまり変わらないです。
相手にしてもらえる規模になるまで我慢しましょう。
2、3年から5年目
売上、利益規模にもよりますがだんだんと安定してきている頃だと思います。
地方銀行、信用金庫、信用組合は保証協会付きの借り入れだけではなく、プロパーの借り入れも提案してくれる可能性があります。
借り入れ希望額は最低でも3,000万円くらいからであればメガバンクであっても少しはきにかけてくるところです。
保証協会付きでもいいので貸してくれるようなら借りておくとメガバンクが貸してくれる会社ということでほかの金融機関も積極的に営業をかけてくる可能性が高まります。
5年目から10年目以降
メガバンクとも取引が進んでいると思います。
このころになると当初信用組合と付き合っていたけれど、借り入れることができる金額が少なくて取引をやめているかもしれません。
規模が売上10億円を超えるようならば政府系金融機関である商工中金とも付き合いを考えてみても良いと思います。
日本政策金融公庫よりも大きな会社を相手にしている金融機関です。
僕の顧問先でも商工中金から借りた会社があって、0.4%の7年、固定金利で借り入れができたところがありました。
とんでもない低金利です。 これこそ、民業圧迫ですね。 まあ借りる側としては嬉しいですが。
【編集後記】
最近社内では風邪がすごく流行っています。
なんと半分くらいがマスクをして咳をしています。。。
危険です。。。
僕も日中は予防の為マスクをしています。 マスクってなぜか集中できるから好きです笑
風邪をひかないように今年の繁忙期は乗り越えたいですね。
記事を最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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