税金

税務調査の豆知識!こういったことには気を付けよう!

売上ずれ

 

前の記事で税務調査について書いたので、その続きで税務調査についてもう少し書きたいと思います。

 

どんな会社に税務調査が来るの?

 

ぜったい来年税務調査がある!ってことは残念ながら分かりません。。。

しかし、定期的に3年に一度、4年に一度税務調査が行われる会社があります。
(オリンピックやW杯みたいですね! 全然嬉しくないですが。。。苦笑)

一方、売上が数十億円もあるにもかかわらず、10年以上も税務調査がない会社もあります。

 

うーん、、、どうしてでしょう。

そんな違うなんてずるい!って思う人がいるかもしれません。。。

この違いってなんでしょうか。

 

ひとつは、税務署の管轄ごとにどの会社に行くかを決めており、その管轄内でめだった会社である場合です。

それは悪い意味ではなく、良い意味でもめだつ会社は狙われやすいです。

悪い意味とはその名の通り、悪いことをしていたらです。

良い意味とは売上、利益があがったきて、法人税や消費税を多く支払っている順調な会社です。

 

税務調査官はどれだけ多く税務調査を行ったかの件数とどれだけ多くの税金を多く取れたかの金額で評価されます。

 

想像してみましょう。

あなたが税務調査官だった場合です。

 

例えば、A社の売上が1億円とします。

 

A社が東京の23区内にあって、その会社の周りに売上1億円の会社がゴロゴロにいる場合と

A社がどこかの村にあって、その会社の周りには売上1,000万円の会社しかない場合とします。

 

あなたは東京の23区に配属され、その中にあるA社に行きたいと思うことより、

どこかの村に配属され、その中にあるA社の方が税務調査をしたいと考えると思います。

 

やはりめだっている会社には税務調査は行きたくなりやすく、

どこかの村にあるA社の方がその周りにある会社より売上が多いので、魅力を感じるはずです。

より税金を取れる可能性が高いと思うでしょう。

 

そういった意味で税務調査の対象となるのは他の会社よりも目立っているかどうか等の

相対評価で税務調査が入られる可能性が変わります。

 

ふたつ目は前回も書いたように重加算税といった重い罰を受けていると税務調査が入りやすくなります。

 

税務調査!? となったら真っ先に覚悟しておきたいこと

 

 

それ以外には前期と大きく決算の数字が変わっている。

別の会社の反面調査で怪しい動きがあった。

元従業員等から不正のタレコミがあった等により、税務調査が入られる可能性は変わってきます。

 

税務調査はまず何を見られるの?

 

税務調査に入った場合、通常3年分の会計帳簿、領収書、請求書、契約書などを見られます。

 

せっかく税務調査に入ったのだから1年だけではなく、まとめていっきに見たく、

3年分まとめて見たいと言われる場合が大半です。

 

会計帳簿や領収書等以外にはどのように給与を支払っているかどうかの源泉徴収簿や

会社の規定や議事録等、いろいろな資料を見たがってきます。

(少しでもいろいろな資料を見て、税金を多く取れるかどうかの糸口を探しています。)

 

資料をお願いされる中で1番断りたいのはパソコンを見たい!っていってくることです。

現代の仕事はパソコンなしでは成り立たなくなっている部分が多いです。

インターネットの履歴、お気に入りのサイト、メール内容等、指摘ができるものが盛りだくさんです。

パソコンは様々なデータが入っているので見たいのでしょう。

 

でも好き勝手に見せてはいけません。

何を見たいのか具体的に聞いてその資料をプリントアウトします、とした方が良いです。

税務調査の任意調査において会計が正しいか、決算が正しいかの紙での資料を

ちゃんと提出して誠実に対応しているならば、パソコンを見せなければならない義務はありません。

 

また、税務調査で真っ先に見られるのは決算月前後の2、3ヶ月です。

 

その数カ月の資料を見ることにより、なにを見つけたいのでしょう。

 

実は売上の期ズレというものを見つけたいのです。

 

期ズレってなんでしょうか。

例えば3月決算の先があります。

3月中に売り上げたものは3月の売上に入れて決算申告しなければならないのですが、

まだ売上金の入金がない等の理由により今年度の売上とせず、翌年度の売上として計上することです。

(前回のわざとの売上漏れではなく、不注意もこれに該当します。)
税務調査官としては決算月前後の2、3ヶ月分を見るだけで、その期ズレを見つけることができ

簡単に税金を多く取れるのです。

 

細かい税法の規定を用いて、会社の社長や税理士と面倒な交渉をすることなく

期ズレとしてサクッと税金を取ることができるなら税務調査は楽です。

 

時間をかけずに出来るため、税務調査官はそれをまず狙ってきます。

なので、売上をいつ計上するかは非常に重要であり特に決算月周辺の売上については

税務調査でよく見られる内容なのでちゃんと確認しておきましょう!

 

【編集後記】

今日はジムに筋トレに行こうとしていたけれど、仕事の都合上行けなくなり断念。。。

最低でも週2回は筋トレにいかなきゃな、、、と思っています。

好きなものを好きなだけ食べているのでその分運動はちゃんとします!

 

 

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