店舗出店の借り入れは物件情報で最速を目指せ!

飲食店などのお店を出そう!と物件を探し良い物件を見つけたときになんといっても大切なのはスピード感です。それもそのはず。良い物件であればあるほどすぐ埋まってしまうからです。

良い物件があったらすぐに申し込みをして一番手をとり手付金をいれて、賃貸借契約し契約金を振り込むという手順をできる限り早くしたいです。

店舗出店を手持ちのお金ですべてまかなえるならばすぐに契約に動くことはできるのですが借り入れでまかなうときは借り入れができるかがわからないと動くに動けません。手付金をうって結局借り入れができなければその後の契約はできないですから。

よっていかに最速で借り入れのOKをもらうかが大切。それには物件情報がポイントです。

 

 

目次

店舗出店の立地はこんなに大事なんです

銀行へ店舗出店の借り入れを申し込むときは借入申込書と事業計画書を作成します。ただそれ以外にも大切なものはどんな物件で店舗を出店するかということです。

なぜかというと店舗は簡単には移動できないからです。一度そこに出店してしまうとここはやっぱり客入りが良くないからあっちへ動こう!と気軽に考えることはできません。その場所でなんとかしなければならないのです。

僕の肌感覚でいうと来客型の店舗(とくに飲食店)は立地で6割以上は決まってしまいます。どんなに中身で努力をしても立地次第で潰れてしまうのです。(これに対して店舗をもたなくても良いネット販売会社、コンサルなどのサービス業(税理士業ももちろん含まれます)は立地については自由度が高いのでその分成功する確率は高いです。)

これだけ重要な立地です。もちろん銀行も借り入れの審査の際は最重要視します。どんなところの物件を借りて、どんなふうに営業していくのか、その営業はその立地で通用するのか、戦略はどうするのかなどなど立地がわからないと判断もできません。

なので銀行は借りる物件の情報を求めます。一番確実なのは賃貸借契約です。その場所を確実に借りているのがわかりますしね。しかし賃貸借契約は物件取得の流れからすると最後の最後になります。賃貸借契約まで待っていては遅すぎます。スピードが命です。また賃貸借契約まで手元のお金でなんとか結んだけれどその後のお金は借り入れでその借り入れができないとなったら泣くに泣けません。

 

借り入れのスピードアップには物件情報を!

借り入れのスピートを最速化するには物件情報が大切です。この物件情報を見たらすぐにそれに見合った事業計画を作り銀行に借り入れを申し込むことができます。賃貸借契約まで待たなくても良いのです。

物件情報には家賃、敷金礼金などの初期費用、ランニング費用がどのくらいかかるのか、また広さ、最寄の駅などなど店舗がうまくいくかの審査の重要な点が含まれています。この物件情報で店舗を出店したあとのイメージを銀行員がつかむことができるため審査を行うことができるのです。

このイメージをさせることはとても大切です。それもただのイメージではなく成功するイメージです。そのためにはターゲットとなるひとの最寄駅における乗降客数、店舗周りの人口分布などを補足しこれだけ見込み客がいるので成功します!と訴えると借り入れ審査もプラスに進みます。

また物件情報をもとに内装の見積もり、備品の購入予定見積もりなど初期費用の概算が考えられるのですべては物件情報がなければ何も始まらないのです。

こういったものを借りたいな!というイメージをもちそのイメージにあった物件情報を探しましょう。そしてその物件情報があったらすぐに事業計画を作成し銀行に借り入れを申し込みましょう!

 

もし物件が借りれなかったら借入金の全額返済が必要

え?でも物件情報で借り入れができたけれどもしその物件が借り入れできなかったらどうなるんだろうと考えるかもしれません。

それは安心してください。一度審査が通ったならば借り入れの申し込んだものと違う物件であったとしても借りやすいです。

その違う物件がまったくあなたのお店のコンセプトに合っていない場所での立地であれば銀行員はうーん、、、、と考え込むかもしれませんが、比較的同じような物件であれば特に問題なく審査は通るでしょう。

でもすぐに手付金をうちたいから借り入れの許可がでたらすぐに借り入れをしたいという人でお金を借りたときには欲しい物件がなかったということもありえます。

そうなると銀行によもよりますが半年間くらい様子をみてくれます。しかしそのまま店舗を借りれる見込みがないときは最悪銀行はあなたに対して借入金の全額返済をもとめてくるので店舗出店として借りたものは店舗出店以外には借りたお金を使わないようにしましょう。いざ全額返済をもとめられてもお金を返せなくなってしまいます。

ちゃんと借りたお金を毎月返済していたとしても全額返済をもとめてくるのはなぜでしょう。

それは資金使徒(お金の使い道)違反となるからです。銀行はこの貸したお金がちゃんと使われているかに対してひじょうに敏感です。資金使途の重要性はこちらでも書いているので確認してみてください。

元銀行員税理士が語る。借り入れをするなら、この2つだけは押さえなさい!

借入を考えている人はまず読むべし。お金の使い道から分かる!ちょうど良い借入方法って何だろう。

 

運転資金も余裕をもって借りておくべき

店舗出店資金は前向きな借り入れなので借り入れがしやすいです。しかし飲食店や理美容店などの店舗において運営途中で借りる運転資金は後ろ向きな借り入れなことが多く借りにくいです。

というのも飲食店や理美容店などは現金商売が基本であり運転資金(材料、家賃、人件費など)は日々の売上金からまかなうことが当然だからです。(クレジットカード利用が大半なら現金ではなく売掛金なのでまだ借りやすいです。)

なので店舗を出店して3〜6ヶ月たってからの運転資金は借りにくいので店舗出店資金に合わせて多めに借りることをオススメしています。(ある程度たってからの借り入れは日々の売上金からまかなえていないから(=赤字だから)借り入れを申し込むことになるため借りにくいのです。)

多めの水準は2〜3ヶ月間売り上げが1円もなかったとしても店舗を運営していける資金です。銀行に任せてしまうと現金商売の運転資金は1ヶ月程度しか貸してくれないので立ち上げでなんとかお金を確保したいので2〜3ヶ月は焦らないため絶対にお金が欲しい!と訴えましょう。(最初の資金はあればあるほどいいですがさすがに運転資金6ヶ月分は借り入れ審査を通りません。。。)

 

【編集後記】

今日は土日事務所の引越しで出勤だったのでお休みをとりました。

行ってきたのは表参道の「櫻井焙茶研究所」という日本茶専門店です。ここで玉露を飲みました。

ちゃんとしたお店で玉露を飲みましたが渋みと甘みが混在したひじょーに奥深いお茶でした!

父がたの実家が鹿児島でお茶の販売店をやっていたのですが玉露を飲んだのははじめてなので衝撃的でした。日本茶のなかでも高級な玉露。やっぱり自分が味わったことがないものを味わうのは世界が広がりますね!

これからもいろいろとチャレンジしていきます!