元銀行員が語る!銀行に会社の概要を話すときは3つの流れを意識するべし

決算書ができあがる都度、銀行から決算書を求められます。

その際、銀行になんといって決算書を渡していますか?

 

はい、決算書! ほしいのはこれでしょ?

という感じで投げやりに渡していませんか?

 

それともちゃんと丁寧に説明していますか?

 

会社のことを知ってもらい円滑に借り入れができるようにするには銀行員に

自分の会社の概要、状況をわかってもらう必要があります。

 

目次

銀行員はビジネスをあんまり知らない。。。

会社のことを知ってもらいたいから丁寧に説明しているよ!

でも銀行員は分かっているのか、分かっていないのかわからない、と感じるときがあるから

説明したくなくなってきた。

担当もコロコロ代わるし。。。

 

あなたの気持ち、よく分かります!

 

 

そうなんです!

 

 

銀行員はあんまりビジネスって分かりません。。。

 

特に若手。

 

銀行員はすべてのビジネスを分かっているイメージがあるけれど実はあんまりわかっていないって人も多いです。

 

なぜでしょうか。

 

というのも銀行員はビジネスを学んだことはないですし実際に行ったこともないです

ただどうやってお金を貸して、返してもらえるかの判断が日々の仕事だからです。

 

もちろん中には優秀な方もいていろいろなビジネスのことをわかっている人もいます。

(僕の銀行員時代の上司は優秀な人ばかりでしたよ!)

 

 

でも銀行は就職氷河期の影響で中間層が少なく若手が多くなってきています。

若手を教育する人がおらずビジネスについて分からない人が増えました。

 

こういった人たちに自分の会社のことをよく分かってもらわなければ借り入れも円滑にできません。。

 

さてどうすればよいでしょうか。

 

そんなときにオススメなのが『ヒト、モノ、カネ』の流れで会社の概要を伝えるのです。

 

 

『ヒト、モノ、カネ』の3つの流れで説明

会社の経営資源である『ヒト、モノ、カネ』を基にして日々会社を経営しているかと。

 

その3つの流れをわかりやすくまとめることによりあなたが会社をどのように経営しているのか

どういう状況なのかがわかるのです。

 

会社の概要をわかりやすく伝えるためには『ヒト、モノ、カネ』以外にもいろいろあります。

でも昔からいわれている『ヒト、モノ、カネ』を使うには理由があります。

 

それは借り入れの審査をするのが支店長や副支店長などの上司であり

その上司が慣れている分け方だからです。

 

借り入れを銀行内で審査をする際に銀行の担当者は稟議書という書類を作成します。

その稟議書をもとに上司にお伺いをたて稟議書に上司の印鑑をもらってようやくお金を貸すことができるのです。

 

その稟議書には借りる会社の概要を分かりやすくまとめる必要があります。

 

それもグダグダ何枚も添付書類を作成するのではなく見やすいようにA4サイズの書類1、2枚など少ないけれど会社の概要がわかるものが好まれます。

(支店長は忙しいですからいちいち何枚も書類を見てられません)

 

というのも稟議書の判断は紙でされるため、いくら担当者に自分の会社の良さを伝えたところで

銀行の決裁権限者である支店長へ伝えきれないのです。

(銀行では最近電子稟議を導入されていますが電子稟議をシステムで使っていても

上司に稟議書を回す際は紙でプリントアウトして回していました。。。

 

これだとあんまり電子の意味がないな、、、ってずっと感じていました。

 

上司は紙でチェックするのが慣れているからという理由ですが電子でチェックするのに

慣れるのも必要かと。

 

今の税理士業でも決算チェックをデータで行なっていますが

昔ながらの人はデータでチェックするのが難しいらしく申告書をプリントアウトしてチェックしています。。。

 

まあどこの業界もありそうな話です)

 

銀行の担当者が時間をかけて稟議書に添付する資料を作れればいいですが

銀行員は時間がありません。。。

 

最近銀行の元同僚に聞いたところ夜7時には完全退社だそう。(うらやましい。。。。)

僕が銀行員のときは夜9時です。

 

でも勤務時間が減ったにも関わらず仕事量は減りません。

いや、、、いろいろな報告業務が増えているため逆に仕事量は増えているのかも。

 

しかもお金を借りようとする会社が少なくなってきて日々数字を求められます。

 

そんな時間がない銀行員のためにあなたが自分の会社の概要を

『ヒト、モノ、カネ』でわかりやすくまとめた資料を作ると非常に喜ばれます。

 

そういう会社にはお金を頑張って貸したいとまで思うのです。

銀行員をいかに楽にして審査をしてもらうかを考えましょう。

 

ヒトの流れ

人は会社として一番重要な経営資源です。

 

しかも機械と違っていろいろな考えをもっている人がおり

この方法こそ人が上手く働いてくれる答えだ!

 

という絶対なものがないため非常に難しいです。

 

僕もいろいろと失敗をしてきており、その失敗から数多くのことを学んでいます。

 

人の採用から始まり、人を組織の中にどうあてはまていくのか

何人の会社にして行くのか、その人件費はどう稼いで、どう配分していくのか、、、

 

 

悩みはつきません。。。

 

 

人の採用についてやパートさんにどう働いてもらうかは

以前記事にしてみたので参考にしてください。

人材採用は広告宣伝と一緒!自社の魅力をアピールしよう

人手不足を乗り切る! パートさん活用方法!

 

最低賃金や社会保険料が年々あがっているので人件費は高騰する方向です。

どうまかなっていくのか、そういったことに対しても銀行員は興味があります。

 

会社として人の戦略をどうするのかまとめていき説明できるようにしていきましょう。

 

モノの流れ

どう仕入れて、どう販売していくのか、、、

物をお客様に届けるまでが大切でありどう仕組みかするのかが問題になっています。

 

ラスト1マイルが非常に大切です。

 

実際の物を販売するのではなくデータであったとしても

どうデータを作って、どうお客様に届けるのかも考えなければいけません。

 

カネの流れ

人を雇うにしても物を購入するにしてもお金も大切です。

 

お金は会社の血液

 

いくら赤字であっても会社は倒産しませんがお金がなくなったらすぐに倒産してしまいます。

 

いまは以前よりお金が世の中に余っているのでお金を集めやすい状況ではあります。

しかし適当な考えではお金を集められません。

 

わかりやすく魅力的な事業計画書でなければお金を借りれませんし、

魅力的な商品、アイデアでなければクラウドファンディングでお金を集めることもできません。

 

人、物の流れに合わせてお金の流れをどうしていくかを整理しまとめていきましょう。

 

ビジネスフレームワークをもとに思考の整理

さきほどの『ヒト、モノ、カネ』というのはビジネスフレームワークの一つです。

ビジネスフレームワークとはある物事を素早く、かつ漏れなく整理したり、

分析したりすることができる考え方です。

 

たとえば有名なビジネスフレームワークは「3C」や「4P」といったものです。

 

3Cとは、自分の会社がおかれている業界の力関係をせいりするために「Customer(顧客)」、

「Cometitor(競合相手)」、「Company(自分の会社)」の状況を確認するものです。

 

4Pとは、ある商品を売ろうとするために「Product(製品)」、「Price(価格)」、

「Promotion(宣伝)」、「Place(流通)」を考えるというものです。

 

上の2つは聞いたことはあるかなと。

それ以外にいろいろなビジネスフレームワークがあります。

ひとつでも多く知っていると思考の整理する素早さと正確性があがるため

もしご興味があれば調べて自分の会社でよく出てくるものは覚えておくことをオススメしています!

 

【編集後記】

横浜本部メンバーの賞与、昇給の査定が終わりました。

これからどう伝えていこうかと悩むところでもあります。

下でも書いた通り、ただお金を渡すだけでは効果がありません。

え?賞与をあまり考えなしで渡しているの? 賞与は効果的に渡すべきです!

 

人の人生を考えるってすごく難しいですね。

(自分の人生もまだまだなのに、、、苦笑)