社員教育としてMG(マネジメントゲーム)をこういう意図で利用してみると良い

せんじつマネジメントゲーム(以下、MG)に参加しました。

MGとは経営を疑似体験できるボードゲームです。

色々と流派があるらしく、僕が今回体験したのはソニー時代に開発した西順一郎先生のMQ戦略ゲーム(MG)となります。

ボードゲーム??

あそびじゃない??

と思われるかもしれません。

 

しかしこのMGが有名になったのはソフトバンクの孫社長がソフトバンクを作る前に西順一郎先生からMGを学び、そこから経営センスなどを学んだと言われるものです。

孫社長が後継者にはMGを100期くらいして経営のセンスを磨いて欲しいとまで言ったことで注目をあびています。

ただのボードゲームではありません。

そのMG、、、

ずっと気にはなっていたのですがなかなか体験する機会がなかったです。

しかし今回よーやくMGに参加できました!

MGのルール、どんなふうにやるのか、というのはほかのサイトがいろいろと書いているのでそれらのサイトに任せるとして、自分が考えるMGで学んだことを書いていきます。

 

 

目次

決断力をいかに早くするか

MGはひとつのテーブルに5〜6人いて順番に一手一手戦略を考えます。

材料を仕入れるのか、販売力を高めるため投資をするか、人を採用するのか、製品を販売するか、などなど会社の成長のために必要な手をいろいろと打てます。

順番がまわってきて、うーん、、、どうしようかな、、、と悩んだり、製品を販売するときに価格をどうしようかな、、、と悩んだりと悩むポイントはいっぱいあります。

しかしそのポイントで悩みすぎて決断力が遅くなってしまうと勝負に勝てません。

ひとりでやっているゲームではなく他のプレイヤーも常に動いているので置いてかれてしまいます。

気付いたときにはチャンスを失ってしまい、ライバルと差をつけられ勝負ができずそのまま事業撤退、、、ということもありえます。

順番がまわってきて悩むのではなくまえもってこういう戦略でいこう!と決断して意思決定をしていき、ライバルが打っていく戦略次第で自分の戦略を変えつねに勝てる手を考えていく。

いつ戦略を、どう変えていくのか決断が遅れてしまうと会社の経営が成り立たなくなり手遅れになってしまう。。。

現実の世界も同じです。

パッと思いついたアイデアは何百人も同じことを考えており、それをいかに早くやり続けるか、決断力が重要。

その決断力がMGでは身に付けることができます。

 

短期的な損益を狙いすぎない

短期的な損益を狙いすぎなくなるということもこのMGで学べる大きなことだと考えています。

経営というと売上を少しでもあげなきゃ! 利益を少しでもあげなきゃ! と焦ってしまいます。

しかし売上、利益を短期的、瞬間的にあげるために在庫を一斉に処分してしまった、広告費、研究開発費、教育費などの将来の投資を経費で利益が下がるからといってまったくやらなかった。

そうするとその期は売上、利益はテーブルで一番になるかもしれません。

しかしその次の期はどうでしょう。

売るものもない、魅力的な商品もない、教育していないから人も育っていないとなにもできなくなってしまいます。

会社は1年だけでなくずっと続いていくもの、ずっと続けていきたいものです。花を育てるように最初は咲かないかもしれないけれど水をあげ続けようやく花開きます。

売上、利益は重要ですが日本は短期的なものを求めすぎて投資ができていない会社も多いです。

短期的なものを追い求めすぎるとどうなるのか、逆に長期的な投資を続けるとどうなるのか、そういったいろいろな戦略を学べるのもMGの良いところかなと。

社員教育にも良い! 実戦に近いチャレンジができる!

MGはゲームです。

どんなに失敗しても実際に借金を追うこともなく、また一から出直すこともできます。

MGは借金もできます。

借金をしたらどうなっていくのか、いくらまで借りれば回るのか、借りるのはいくらまでなのかなど借り入れた場合のシミュレーションもできます。

また研究開発費を多くつかって本当に良いものを作って販売していくとどうなるのか、逆に大量生産をして大量に販売することによって差別化を値段で勝負したらどうなっていくのか、などなど

売上を増やしていく!といっても単価なのか、個数なのか、原価はどうするのかといった細かい売上の戦略を学ぶこともできるのです。

(実際の経営でも、売上は「単価×個数×リピート率」で分けて考えられ、そのひとつひとつで戦略を立てることが大切となります)

 

 

このMGはそういった売上の源だけではなく経費、利益、税金、お金の流れも学ぶことができます。

社長は利益を確保したい! なぜかというとその利益から税金を払って、借金を返して、将来の投資をするからです。(お金の流れですね)

それが社員だと残念ながらわかりません。

 

社員は給料を増やして欲しい!と思っているだけ。

給料は利益の中からしか払えません。

そうすると社長は利益を確保したい! 社員は給料を増やしてほしい! と相反する意見が出てくるのです。

それは社員はなぜ社長が利益を確保したい!といっている意味がわからないんです。

当然ですよね、利益の先に払う税金、借金、将来の投資の金額、会社のお金の流れもわからず、その効果もわからないから。経営をしたことないから。

ここで社長と社員の立場による危機感のずれが現れ、社長と社員の間にみぞができてしまいます。

 

MGではその経営を疑似体験できるです。

そうすると社員は社長がなぜ利益!利益!と言っているのかという意味がわかります。どうすれば利益を確保しつつ給料を増やすのかというのがゲームで実践し身に付けることができます。

これは大きいことです。社員に会社を作って学ばせることは現実ではできないのに、ゲームでは簡単に、しかもゲームのということでのめり込みやすい!

 

MGは、経営を疑似体験しいろいろなチャレンジをしたい!という社長はもちろんのこと、自社の社員に利益をなぜ確保しなければならないのか、ということをわかってもらいたい、一緒に同じ方向を向いて会社を盛り上げてもらいたい!という社長の想いもくみとってくれます。

そういった想いを社員に伝える手助けとして社員教育にこのMGは使えるなと感じました。

これはいまサービスとして展開しているキャッシュフローコーチの考え方とも近いです。

 

スパーティスコンサルティング会計事務所 キャッシュフローコーチ

 

なのでソフトバンクでは後継者発掘のための「ソフトバンクアカデミア」、新入社員研修、幹部研修などの社長ではない人向けにも積極的にMGゲームを導入しているのかなと。

 

 

【編集後記】

ついに明日アップルウォッチ4の発売日です!

iphone、macをもっている身としては欲しいところ。 じつは7月くらいから欲しいなーと思っていました。いちいち電車に乗るたび、乗り換えるたびに携帯を出したくないです。。。

ヤマダ電機で買うと5%ポイント還元するのでヤマダ電機で買おうかなと考えていますが、明日の発売日に店頭に並ばないかもしれないとヤマダ電機の店員にいわれてしまいました。

発売日に買うならアップルストアか!

でも5%は魅力的なのでここまで待ったのならこのままもう少し待ってみようかなと思っています笑

 

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お金に対しての漠然とした不安から解消されて本業に全力投球したい!

社長と社員の立場の違いによる危機感のズレから解消されて社員一丸となってビジョンを実現したい!

税理士から試算表を毎月もらって説明を受けているがなにをいっているのかわからないので試算表をどうにかうまく活用したい!

という想いはないですか?

ひとつの図を書くだけでわかるようになります。 ほんとうに? というひとほど参加してもらいたい内容です。