社長のためのスピード仕事術 いかに仕事を早く手放すかを意識する
事業をおこしたなら人を雇ってどんどん大きくなろうと考える人が多いです。大きくなるために人を雇おうとするのはひとりでは手が回らないことをふたりでやれば手が届く、それがさんにんだともっと手広くでき、よにんだと、、、ということを考えてのことかと。
社長であるあなたは人を雇ったときから雇った人と同じ仕事をしてはいけません。忙しいあなたが会社全体でかかえている仕事のスピードをあげるにはあなたがもっている仕事をいかに早く手放すかがポイントとなります。
あなたの仕事は決断すること
社長であるあなたの仕事は決断することです。経営判断ともいわれたりします。これはあなたにしかできません。会社がどの方向に進むか、また進ませたいかをあなたが決めなければいけないのです。
決断には責任やお金が伴います。その責任やお金をあなたが背負っていく必要があります。それをほかの人にかわってもらうことはできません。
そして雇う人が増えるとともにあなたが実際に現場に出て仕事をやるということが減り、決断するという仕事が増えます。それはあなたしかできないから。逆にあなたが現場に出っぱなしだと会社として決断する人がいなく会社全体でかかえている社長しかきめられない仕事や案件が止まります。
ずっとなにをしているかわからなく席に座っているだけと社員に思われたくなく現場で仕事をしたい、現場が好きだから現場にずっと出ていたいと考えることもありますが会社のためには席に座って決断しつづけることも大切なのです。
営業ではキングの役割
あなたが仕事を手放すことによりあなたの時間が空きます。そのときには決断する時間を増やすだけではなくいざというときの営業のキングの役割になってください。
というのも社長はトップセールスマンです。社長という名刺に書いている肩書きはとても強く、まさに相手を刺します。
お!社長が出てきた!
と。会社を代表する人。会社の顔なんです。
営業する社員はいろいろと相手と交渉していてここで決めたいなと思うとき上司を連れていきます。やっかいであればあるほど上の立場の人を連れていきたいときがあります。こちらが社長をつれていけば相手は担当者ではなく上の立場の人を出す必要があります。つりあわせるためにです。
僕が銀行員時代、営業していたときもこの誰をつれていくか、どのカードをどこで切るかを意識していました。銀行には担当者の上に課長、副支店長、支店長がいたのでカードが3枚。ちょうどジャック、クィーン、キングですね。そのなかでキングのカードは強いのです。(ジョーカーはどうでしょうかね。。顧問?それとも裏の社長でしょうか?笑)
社長が忙しすぎて時間がとれなくなってしまうと最強のカードである社長=キングが使えないので会社として成長スピードも遅くなってしまいます。
いかに社長しかできないことに力を使うか
社長は会社の顔として決断する必要がありますし、トップセールスマンでもあります。社長しかできないことがいろいろとあるのです。
あなたのいまかかえている仕事を見直してみてください。その仕事はあなたしかできない仕事ですか?ほかの人でもできませんか?
人がいないから自分しかできないというのはやめてください。人を雇ったり雇わなくても外注すればいいのです。そういうふうに手を放すことによりあなたの時間が空き、あなたしかできないことに全力で取り組めます。
手放すために有効な方法として第一に考えられるのは秘書のようなあなたの手足となる人を雇うことです。あなたがいましている仕事はあなた以外でもできることも多くあります。
たとえば簡単なところでいうと郵送であったり、物を買ったり、接待のお店の予約であったりです。それだけではなくデータ集めであったり、資料を含めた面談準備であったり、メールの返信であったり、社長であるあなたがやらなくてもできます。
僕もいまの会社で細かい作業を手伝ってくれる人がいますがとても助かっています。郵送ひとつとってもちょこちょこ時間がとられてしまうのでその時間がうき、いろいろな判断に時間が使えるのです。
また人件費についても一番コストがかかるのは社長であるあなたの給与です。そんなあなたが他の人でもできることを自分でやって時間を取られていると人件費がもったいない。あなたより1円でも時給が安い人を雇いあなたの代わりに仕事をやってもらうことにより会社全体のコストも下がり効率化することとなるのです。
こういった考えをもってあなたの仕事をいかに手放すかを考えてみましょう。
今は小さい会社で自分でいろいろとやらなければならなかったとしても、この考えは会社の規模を大きくしていこうという人には絶対にもっておいてほしいことのひとつなのです。
【今日の気づき】
昨日「雇われない雇わない生き方入門セミナー」に参加してきました。
人を雇わない場合、今回のテーマであるいかに仕事を手放して社員に渡すかという論点はなくひとりで解決することとなります。
そうすると決断以外のことをいかに省略できるか、効率化できるかがポイントとなり、それはそれで仕事のスピードアップをすることができます。
どちらにしても要は自分の力を最大限発揮できる部分はどういうところか、ということを考えぬくということだと考えています。