あなたでも明日からできる税務調査対策!親切になりすぎずいかに時間を稼ぐか

確定申告の繁忙期といわれているにもかかわらずこんな時期でも税務調査は待ってくれず税務署から連絡がきます。

なぜこんな時期に。。。と考えつつ税務調査の対応をしますがそんな税務調査をうまくのりこえるコツは親切になりすぎず時間を稼ぐことです。

 

目次

時間切れは勝ち

税務調査が初めてならばとても不安になっていますよね。なにを聞かれるのだろうか、どんなことを言われるのだろうか、犯罪をしたわけではないのに犯罪者にでもなったかのように感じるかもしれません。

(以前僕が税務調査を税理士として立ち会いした際、1円でもお客様に損をさせないように全力でたちむかったとき、じゃっかん税務調査期間が長引くことに。そのときお客様から税務調査期間中は精神的におかしくなりそうといわれたのが印象的だったことを思い出しました。1円でも損をさせない!とかたくなに考えるのではなくお客様はなにを望んでいるのか(数万円余計に税金を払ってでも早く調査を終わらせたいなど)をもっと密にお客様とコミュニケーションをとってつかんでおくべきだなと考えさせられました。)

そんな不安な気持ちのまま税務調査の面談をむかえると、緊張やあせりがでてきちゃいます。そうするとついつい話しすぎてしまって話さないほうが良い内容を話してしまったり、サービスして資料を用意しすぎてしまうことがおきたりします。

それだと税務調査官の思うつぼです。。。失言や余計な資料により調査の糸口を与えてしまっているかも。

税務調査には協力しますが協力しすぎないことが大切です。つかずはなれずです。もちろん税務調査官からの口頭質問についてはちゃんと答えなければなりません。税務調査官は憎むべき敵ではないですしね。(とうぜん味方でもありません笑) ちゃんと答えはするけれど余計な雑談には気を良くして乗りすぎないこと。冷静に質問された内容だけ答えることです。

資料の準備についても同じことがいえます。税務調査で最初に用意するようにいわれるのは3年分の総勘定元帳、領収書、請求書です。それ以外には税務調査を行っていくうえで会社案内、組織図、在庫表、一人別の源泉徴収簿、消費税の課税区分表などを追加でといわれる可能性が高いです。

でもそれ以外に税務調査官にいわれてもいないのに顧客名簿であったり売り上げの明細などを用意する必要はありません。税務調査をスムーズにチェックできる資料をあえて準備はしないほうがいいです。

なぜかというと税務調査は直近3年分の申告が正しいかどうかをたった2、3日でチェックしなければなりません。ひとつひとつチェックしていくと時間がまったくたりません。税務調査官は怪しい点の目星をつけて効率よくチェックしていきます。そのチェックに全力で協力する必要はないのです。2、3日でチェックができなければ時間がきてそこで調査が終了です。

税務調査の実地調査が一番重要でありこれを乗り切ることが大切。時間切れは勝ちなのです。そこを狙っていくのも戦略となります。

余計な資料は出さない、いわれた資料も出しすぎない、出すならとりあえず簡単なものを出して様子をみてみるなど、相手の気持ちを先回りしていろいろと用意をしておく営業とは違い必要最低限の資料のみ提出することにしましょう。

 

答えをのばしすぎてもダメ

でも時間切れが勝ちだといって税務調査官の質問に答えない、いわれた資料を用意しないということはしてはいけません。

質問検査権という法律で税務署に認められているから質問に答えたり、資料を用意するということだけではありません。(この質問検査権は理由がなく断れなく罰則もあるんですけれどもね)

質問に答えなかったり、資料をなかなか出さないでいるとたとえば2日でといわれていた税務調査の実地調査がチェックしきれないからもう1日のばしたいといわれてしまう可能性があります。そうすると2日間でなんにも指摘事項が見つからなかったのに余計な1日が増えてしまったばっかりに見つかってしまうということも。。。

また税務調査官も人なので明らかに敵対して何も答えなく資料も用意しない非協力的だと、税務調査官も意地になってぜったいに何かを見つけて修正申告させてやる!できれば重加算税を狙ってやる!と気持ちが前のめりになってしまうのです。

これはさいあく。。。税務調査官との関係は悪化させず答えをのばしすぎず、でも時間をかけさせて税務調査をすすめていくことが重要です。

 

6月までには終わらせたいと調査官は考える

じつは税務署での事業年度は公的機関ですが4月から3月ではありません。7月から6月という特殊な期間なのです。税務署の人事異動は6月を終えた7月です。慣れない事業年度ですね。

そんな事業年度からみると秋(初夏から)と春に税務調査が多くなります。秋は人事異動が落ち着いて税務署が調査対象の会社を選び終わり一斉に調査を始めるからです。人事異動で心機一転した人は新しい職場で早く結果を出して認められたいと考えているので気合も十分。

いっぽう春の税務調査は確定申告が終わってから6月の年度がしまるまで税務調査の調査ノルマを与えられた税務調査官がノルマを達成させなければいけないので駆け込みで調査が増えるのです。

ここでのポイントはその年度終わりの6月に近い税務調査です。このときの税務調査はあまり長引かせたくないと税務調査官は思います。それはノルマを達成させたいということだけではなく人事異動が始まる前に決着をつけたいとも考えるのです。

こういうときの調査はもめそうで長引きそうな指摘をするより簡単な指摘をして早く終わらせてしまおうという税務調査官の考えがあったりします。そんな状況だと1円たりともなにもゆずらない!とかたくなになるより、多少税金を払って早く調査を終わらせ全力で本業に取り組んだ方が結局は良かったりもします。

税務調査も心理戦的な部分もあります。うまく相手の状況を見ながら税務調査をさっと終わらせましょう。

【今日の気づき】

確定申告時期でもブログの更新を続けるのはいかに空き時間を見つけるかですね。

とくに移動時間はブログの構成や文章を考える重要な時間です。

歩きながらなど体を動かしながら考え事をしていると考えがまとまりやすいです。なぜでしょう。脳が活性化するからかな。。。

この調子で確定申告時期のブログ定期更新を目指します!
(自分に課しているブログ定期更新頻度は平日は2日に1回、土日祝日は毎日更新です!!)